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カーディーラー様へ納品させて頂いた、非常に大きな手描き看板の製作事例
社長の部屋

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幅3.6m縦2.7mの油性ペンキによる手描き看板製作

上記の写真はカーディーラー様へ納品した、非常に大きな面積の写真風イラスト手描き看板となります。
私がまだ20代で、看板職人として夢中で筆を走らせていた頃の記憶が鮮やかに蘇ってまいります。これは、お客様の店舗で頒布されていたポスターデザインを、大きな木枠のトタン看板に油性ペンキで模写した仕事でございます。

その看板たるや、幅が3.6メートル、高さも2.7メートルという、なかなかの大きさでした。もちろん、当時は今のような大判のプリンターなどありませんから、元のポスターの絵柄や文字のニュアンスを一から描き起こしていくのです。若さと情熱だけが頼りのような仕事でした。

特に油性ペンキを使って、元のポスターが持つ独特の色合いや質感を、この大きなトタン板の上に忠実に再現するのは骨が折れました。限られた絵の具を何度も調合し直し、筆致一つにも神経を集中させて模写したのを覚えております。

あの頃のひたむきな経験や、一枚の絵と真剣に向き合った時間が、今の私の仕事の礎となっているのは間違いありません。
どんなに技術が進歩しようとも、人の手で描くことの温もり、そしてお客様の想いを形にする喜びは今でも忘れられない宝物です。