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顧客様のご要望による、個性的なダンプカーへの文字文字描画事例
社長の部屋

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聖子ちゃん命!トラックに刻んだ男気

私が25歳頃だったと思います。当時、近くのトラック専門の車検工場と付き合いがあり、トラックのドアや荷台に手書きで文字を描く仕事を毎日のようにしていました。

あるトラックに文字を描いていると、パンチパーマにサングラスをかけた30歳くらいの怖そうな人が声をかけてきました。「あんちゃん、描き屋だろう。俺のダンプに文字を描いてほしいんだ。6文字なんだが、またトラックを使わない時に連絡するよ」と言われ、私は名刺を渡しました。

当時、留守番電話が主流でした。

数日して夕方4時頃に事務所に戻ると、その方から10回くらい留守番電話が入っていたのです。恐る恐る電話をし、ダンプの現場へ行きました。

「何を描くんですか?」と聞くと、「6文字なんだ」と、なかなか内容を言ってくれません。そしてオレンジ色のダンプを前にすると、やっと内容を口にしました。「『松田聖子命丸』って描いてくれよ。俺も仕事が忙しくてなかなかコンサートに行ってやれねーからさ。せめてダンプから応援したいんだ」

私はそのギャップに心がほっこりしたのを今でも覚えています。